平成28年台風10号における広域被害把握
リモートセンシングによる広域被害把握
JAXA ALOS-2データの解析
2016年8月19日に発生した台風10号は,南西に進んだ後に停滞,その後北東に進み,8月30日に東北地方に上陸しました. この台風に伴う豪雨により,岩手県や北海道で多くの被害が発生しています. 主にJAXA ALOS-2の画像の変化抽出法による浸水抽出活動を行いました.
解析結果
結果は暫定的なものです.逐次アップデートしていきます.
Acquisition date | Beam Mode | Orbit | |
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Post-event | 2016年9月1日 | Strip Map (SM1), HH-polarization | Descending |
JAXA ALOS2 PALSAR-2の台風10号によって大きな被害を受けた,岩手県下関伊郡岩泉町の浸水域抽出を試みた(被災後SAR画像のみを用いて). 被災後SAR画像とGoogle Earthのみから教師データを作成し,最尤法を用いて画像分類を行った.またDEMを用いて,標高20m以上のエリアを誤抽出として除外した. 国土地理院の浸水マップ(写真判読)と比較した結果,概ね良好な結果が得られた.しかし浸水域と河川・裸地・冠水した田園が似た後方散乱を示すため,それらの区別は困難であった. 水域と陸域の教師データから閾値を算出し,水域抽出を行った.国土地理院の浸水マップと比較した結果,概ね良好な抽出結果が得られたが,河川をマスクする必要がある.
- 最新解析結果 (2016.09.19) (PDF) LINK
その他
- 災害科学国際研究所 LINK